田辺木材ホームの建築について耐震性能

地震の震度や規模について

平成17年の警固断層「北西部」でおこった福岡県西方沖地震は、『マグニチュード7.0』福岡市の博多湾近郊では『震度6弱』でした。もし、志賀島から筑紫野市にわたる、警固断層「南東部」で地震が起きた場合は、『マグニチュード7.2』断層に近いところで『震度6強』になると予想されています。
この30年以内に発生する確率は、0.3~6%と言われています。

■マグニチュードと地震の規模
マグニチュード 呼び名
~1 極微
1~3 小地震
3~5 小地震
5~7 中地震
7 大地震
8 巨大地震
■震度と震度階級
階級 説明 相当加速度
震度0 人体に感じない。地震計に記録する程度。 0~0.8ガル
震度1 静止している人や、と国注意深い人のみが感じる。 0.8~2.5ガル
震度2 大勢の人が感じる程度。戸障子がわずかに動く。 2.5~8.0ガル
震度3 家屋がゆれ、電灯等の吊り下げものは相当ゆれる。 8.0~25ガル
震度4 家屋の揺れは相当激しく過敏などは倒れ、多くの人は戸外に飛び出す 25~80ガル
震度5 壁に亀裂が走り、煙突・石垣等が破損する程度。
多くの人が強い恐怖を感じ、行動の支障を感じる。棚に置いてある物、食器、本、TVが落ちたり、家具が倒れたりする。
80~250ガル
震度6 家屋の倒壊は30%以下で多くの人は立っていることが出来ない。
固定していない重い家具が殆ど移動、転倒する。耐震性の低い家具は倒壊する。
極めて大きい地震(300~400ガル)の表現が該当。
関東大震災:震度6(300~400ガル)
250~400ガル
震度7 家屋の倒壊は30%以上で山崩れ・地割れ・断層を生じる。
耐震性の高い建物でも傾いたり、大きな被害を受ける。自分の意志では行動できない程ゆれる。
阪神・淡路大震災:震度7(600~700ガル)
400以上

■警固断層帯の図

※被害の大きさの予測 (福岡市HPより:木造建物は10棟に1棟の割合で全半壊

田辺木材ホームは耐震等級も安心!

家を建てるなら『地震に強い家』を建てたいですね!
建物の耐震の強さを表す指標として、品確法の住宅性能表示での耐震等級があります。
長期優良住宅では、等級2以上が求められます。
田辺木材ホームでは等級2~3の施工を行っております。

※住宅性能表示基準の耐震等級
性能表示等級 性能等級の概要
建築基準法の1.5倍の建物強さ
数百年に1度程度発生する地震力の1.50倍の力に対して倒壊・崩壊しない程度。
建築基準法の1.25倍の建物強さ
数百年に1度程度発生する地震力の1.25倍の力に対して倒壊・崩壊しない程度。
建築基準法レベルの建物強さ
数百年に1度程度発生する地震力に対して倒壊・崩壊しない程度。

『等級1』は建築基準法をクリアすればよいが、『等級2』以上の場合は建築基準法以外に下記の要件をクリアしなければなりません。

『等級2』以上に適合するための条件

  1. 準耐力壁等を含めた耐力壁の存在壁量が各等級による必要壁量以上であること。
  2. 耐力壁線が住宅性能表示の規定寸法以下であること。
  3. 存在床倍率が、必要床倍率以上であること。
  4. 各部位の継手及び仕口が基準に適合していること。
  5. 横架材の寸法が適切であること。

※等級2以上では壁の強さ(壁倍率)のみでなく、床の強さ(床倍率)も要求されます。

耐震計算の基本[ 壁量 ]= [ 壁倍率 ] × [ 耐力壁の長さ ]

壁倍率 軸組の種類 倍率
(1) 土塗壁又は木ずりその他これに類するものを柱及び間柱の片面に打ち付けた壁を設けた軸組 0.5
(2) 木ずりその他これに類するものを柱及び間柱の両面に打ち付けた壁を設けた軸組 1.0
厚さ1.5センチメートル以上で幅9センチメートル以上の木材又は径9ミリメートル以上の鉄筋の筋かいを入れた軸組
(3) 厚さ3センチメートル以上で幅9センチメートル以上の木材の筋かいを入れた軸組 1.5
(4) 厚さ4.5センチメートル以上で幅9センチメートル以上の木材の筋かいを入れた軸組 2.0
(5) 9センチメートル角以上の木材の筋かいを入れた軸組 3.0
(6) (2)から(4)までに掲げる筋かいをたすき掛けに入れた軸組 (2)から(4)までのそれぞれの数値の2倍
(7) (5)に掲げる筋かいをたすき掛けに入れた軸組 5.0
(8) その他(1)から(7)までに掲げる軸組と同等以上の耐力を有するものとして国土交通大臣が定めた構造方法を用いるもの又は国土交通大臣の認定を受けたもの 0.5から5までの範囲内において国土交通大臣が定める数値
(9) (1)又は(2)に掲げる壁と(2)から(6)までに掲げる筋かいとを併用した軸組 (1)又は(2)のそれぞれの数値と(2)から(6)までのそれぞれの数値との和

木造の耐力壁は、壁倍率2倍の『筋かい(4.5㎝×9㎝)』がほとんどです。たすき掛けにすれば、壁倍率は4倍になります。しかし筋かいは接合部に力が集中し“ねじれ”の現象がおきやすくなります。耐震等級2(又は3)に適合させるには、筋かいだけでも可能ですが、“ねじれ”を解消させて安定的な効果を発揮させるには、下記のような耐力壁パネルを利用する工法が最も効果的になります。

建物には様々な荷重や外力がかかります。
そこで、地震や台風時の水平荷重に対して抵抗するのは「耐力壁」です。従来、耐力壁には筋かいが用いられて来ましたが、接合部に力が集中することや引っ張り側の力に対して抵抗力が低下する欠点があります。
一方、『あんしん』はどちらからの力が加わっても荷重を分散させるので安心です。

本当の耐震性能を確保するには…!

  1. 耐震等級2(又は3)に適合させること。
  2. 筋かいだけでなく耐力壁パネルを利用すること。
  3. 正しい金物の使用や、釘の種類・ピッチなど正しい施工。
  4. 偏心率(重心と剛心との距離)を小さくバランス良く耐力壁を設ける。
  5. 耐力壁の直下率(1階と2階の耐力壁の位置)を高くする。
  6. 無理のある設計はしない。形状の安定を確保する。
壁配置のバランスの確認
壁配置のバランスが悪い住宅は、例え壁量が必要壁量を満たしていても壁の配置の少ない部分が地震力や耐風力に抵抗できず、ねじれて倒壊するため安全ではありません。建築基準法に基づく簡易法でバランス良く壁が配置されていることを確認します。
偏心が大きすぎないように建築基準法の簡易法でチェック

偏心とは、重心と剛心のずれをいいます。偏心が大きいと建物はねじれるように、壊れる可能性があります。

重心=重さの中心(主に床の形で決まります。)
剛心=堅さの中心(主に壁の配置の偏りで決まります。)

偏心のチェックの簡易法

建物の平面上で各階各方向ごとに建物外側から1/4ずつの側端部分を設定し、両方の側端部分の存在壁量の必要壁量に対する比を比べます。この時に双方が1を超えるか、そうでない場合は、小さい方の比が大きい方の比の0.5倍以上であることを確認します。

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